モデル出身の若手俳優で、新作ドラマ「ナイショの恋していいですか!? 」の日本での放送が決まったばかりのイ・スヒョクが、日韓交流スペシャル企画 7th日韓友情フェスタ2015「Meets Komago 高麗郷への旅×イ・スヒョク」のために来日。満開の桜が咲き誇る埼玉県日高市の高麗神社でインタビューに答えてくれた。
―日本には何度もいらしているそうですが、公的な来日は今回が初めてでしょうか?
イ・スヒョク:これまでにも撮影の仕事や、キム・ナムギル先輩のファンミーティングのゲストとして来日したことはありましたが、僕自身のイベントのために日本に来たのは今回が初めてです。
―ファンのみなさんに会った感想は?
イ・スヒョク:昨日から大変なハードスケジュールなんですが、ファンのみなさんにお会いしたら力が出ますね。僕も今度、本格的なファンミーティングをやってみたいと思いました。
―以前、この高麗神社でのイベントに参加されたキム・ナムギルさんは事務所の先輩だそうですが、今回の来日に関してなにかアドバイスはありましたか?
イ・スヒョク:ここに来るために特にこうしなさいというアドバイスはありませんでしたが、お祝いの映像レターをくださいました。普段からいつも僕に助言してくれて、なんでも相談できる本当にいい先輩です。演技の面でも、僕の憧れの俳優さんなんです。その先輩もここに来たという話を聞いてとても嬉しいです。
―5月から日本でもイ・スヒョクさんが出演されたドラマ「ナイショの恋していいですか DVD」が放送されますが、それを聞いたときはどう思いましたか?
イ・スヒョク:とても嬉しかったです。いままで、僕はモデルのイメージが強かったと思うのですが、この作品を通して、僕を俳優として見ていただきたいと思います。そしてドラマの放送が終る頃、ファンのためにイベントが開けたらいいですね。
―演じられたユ・ジヌはどんな役柄ですか?
イ・スヒョク:冷徹で、家族環境に恵まれてない人物です。お妾さんの子として育ち、自分自身がすごく高い能力をもっているのに、いつも父親の愛に飢えていて、愛を求めているという役です。人を愛する方法を知らなかったのに、ドラマが進むにつれ、だんだんにそれを理解していく…。そんなキャラクターでもあります。
―役とご自分との、共通点と違うところを教えてください。
イ・スヒョク:一番の共通点は夢がはっきりしているところですね。父の愛を得たいがためではありますが、夢に向かって頑張っているところは僕と同じです。違うところは境遇ですね。僕は周囲からとても愛されて育った子どもでした。でもユ・ジヌは母親が病気で、父親はいるけど愛してくれない。好きな彼女からも愛されない。そこが大きく違うと思います。
―「ナイショの恋していいですか!?」のどんなところを観てほしいですか?
イ・スヒョク:久しぶりのドラマなので僕の成長の様子を見ることができると思います。あとはドラマの登場人物が、イ・ハナさん演じる役も、ソ・イングクさんが演じる役も、とても面白いキャラクターなので、そこも見どころだと思います。
「生活感がない?…この年の男がすることは全部やってますよ(笑)」
―近くで見ればみるほど、シュッとして、お綺麗で、いわゆる生活感がまったくないですね。
イ・スヒョク:今はインタビューの最中だし、ちょっと離れたところではたくさんのファンにみなさんが僕のことを待ってくれているし、いってみれば“飾られた僕”を見ているからそう思われるんだと思います。「ナイショの恋していいですか!?」の僕もそんな感じですよね。でも、もしも、新作ドラマの「一理ある愛」を見たら、僕に対するイメージがきっと変わると思います。「高校世渡り王 DVD」ユ・ジヌはスタイルがよく、髪形もシュッとキメて、スーツ姿もきちんとしてる。「一理ある愛」の監督はそんな僕を見て「イ・スヒョクのキャラつぶし」を目標にしたそうです(笑) 一度全部壊してやろうと。「一理ある愛」の僕はTシャツ姿で、手も汚いままなんですよ。「ナイショの恋していいですか!?」がファンタジーなら、「一理ある愛」は現実ですね。
―普段の生活が想像できないスヒョクさんですが「いやいや、こんなフツーのこともするんですよ」というお話があったら教えてください。
イ・スヒョク:ハハハ、この年の男がすることは全部やってますよ。今はさすがに人がたくさんいるところには行けなくなりましたが、小さい頃からの友だちとお酒も飲みに行くので、ものすごく環境が変わった、ということはないですね。それに僕はまだ、どこにも外出できないほどの有名なスターじゃないです(笑)
―いえいえ、旬の人特有のオーラを感じます。スヒョクさんといえば、モデル出身の若手5人衆のひとりとして有名ですが(ほかのメンバーはソンジュン、キム・ウビン、キム・ヨングァン、ホン・ジョンヒョン)、みなさんの仲良しぶりがわかるエピソードがあったら教えてください。
イ・スヒョク:僕たち5人はモデル出身で、同じ頃に仕事を始めて、似た環境の中にいるので、似たような作品にキャスティングされることが多いんです。関係者の方々は僕らのことライバルだと思っているので、台本を渡すタイミンや方法など、いろんな配慮をしてくださる。でも実をいうと僕たちは、もらった台本を共有しているんです(笑)「この役はお前が断ったから僕のところに回ってきたんだな」というようなことも話すくらい。これは5人が仲がいいという証拠になりませんでしょうか。
―本当に仲良しなんですね。驚きました。スヒョクさんはそんな5人の中でもリーダー格とお聞きしましたが。
イ・スヒョク:リーダーというのは僕がふざけて言っただけで本当ではありません(笑) この5人のなかではキム・ヨングァン兄さんが一番年上で次が僕、その下は弟たち、みたいな感じなんです。僕は映画やファッションがとても好きなので、みんなもそこに関しては僕の意見に従ってくれる。あるとき、僕がふざけてInstagramに「私がリーダーだ」と載せたんですが、それに対してほかの4人も不満はなさそうでした(笑) もしも今後4人にインタビューする機会がありましたら、このことについて不満があるか聞いてみてください(笑)
―実はKstyleでは、先月、ファンミーティングのために来日したホン・ジョンヒョンさんにインタビューをして、5人衆についてお聞きしてるんです。ライバル意識はありますか? という質問もしました。スヒョクさんは、お仲間に対して、いい意味でのライバル意識はありますか?
イ・スヒョク:自分で言うのもなんですが、以前のモデル時代だったら、ヨングァン兄さんと僕に対して、あとの3人は声もかけられないような立場だったんじゃないかな。だからライバルだなんて思ったことはありませんね…。というのは冗談です(笑) 今はその3人も俳優としてうまくいってますよね。でも、だからといって僕はお互いをライバルだと意識するのではなく、互いに助け合う大事な仲間だと思っています。
―さすが兄さん格のお答えですね。ちなみにジョンヒョンさんの答えは「もちろん、いい意味でのライバル意識はあります」とのことでした。「悩みを打ち明けられるのがいい」とも言っていました。
イ・スヒョク:う〜ん、どうにも型にはまった、公式的な言葉で面白みがないですね(笑)。
「いつとはわからないほど幼い頃からの夢見ていた俳優」
―“旬の俳優“として注目されているスヒョクさんですが、これまでを振り返って、ターニングポイントになった作品や仕事がありましたら教えてください。
イ・スヒョク:モデルから俳優に転向したこと自体はそんなに大きなことではありませんでした。なぜなら僕は小さい頃から俳優を夢見ていたからです。「ナイショの恋していいですか!?」が1年ぶりのドラマになった理由は、僕自身が「まだまだいろんなものが足りないな」と感じたから。それからの1年間はどうイメチェンをするかを考えて、運動や勉強をしながら準備をしました。そのあとに挑戦した作品が「ナイショの恋していいですか!?」と「一理ある愛 DVD」なので、この2つのドラマは僕にとってとても大事な意味を持っています。準備した甲斐があって評判もよく、とても気分がいいです。
―では、そんなスヒョクさんの夢は?
イ・スヒョク:このようなインタビューを受けるたびにいつも「いつから俳優になろうと思いましたか?」と聞かれるのですが、いつとはわからないほど幼い頃からの夢でした。今はその夢に向かって一歩一歩前進しています。クールなイメージをもった俳優になること。そしてイ・スヒョクらしい俳優になること。それが今の僕の夢です。
―最後にファンへのメッセージをお願いします。
イ・スヒョク:俳優としてこのような公式の場に立てたことを、本当に嬉しく思います。気分がいいですね。今年中にいい作品で、またみなさんにご挨拶できるように頑張ります。
―ファンミーティングの実現をお祈りします。
イ・スヒョク:ありがとうございます。僕は韓国に帰ったら弟たちにさっそく「インタビューを受けるときはもっと気の効いたことを言うように」とアドバイスしときますね(笑)。