MS、「Windows 10 Pro」でWindowsストアへのアクセスを制限する管理機能を停止
管理者が「Windows 10 Pro」ユーザーに対し、Windowsストアへのアクセスをブロックするという設定ができなくなった。
1カ月前までは、管理者がグループポリシーを活用し、Windows 10 Proを利用している従業員がWindowsストアにアクセスできないよう設定することが可能だった。一部の企業ではこうしたアクセス制限が必要なのだ。
それがMicrosoftは、4月にこのオプションを変更した。同社では、Windows 10の全バージョンでWindowsストアにアクセスできるようにすべきだと主張している。ただし、(@SwiftonSecurityが指摘したところによると)Enterprise版とEducation版では意図的にそうなっていない。
もし従業員(または学生)がEnterprise版やEducation版を利用している場合、管理者は今でも「AppLocker」やグループポリシーを利用してWindowsストアへのアクセスをブロックできる。
Microsoftの広報は、この変更があったことを認めており、Windowsストアへのアクセスを遮断する必要のある企業はWindows 10 Enterprise版を使用するようにとしている。公式コメントは以下の通りである。
Microsoftでは、企業の自社環境管理の支援に注力すると同時に、ユーザーが仕事や生活で利用するアプリとデバイスに選択肢を提供したいと考えている。Windows 10 Enterpriseには、IT管理者が企業内のデバイスを最も詳細に管理できる機能が備わっている。Windows 10 Proではその一部の機能を提供しており、大企業のIT管理者に向けたフル機能は必要ないものの多少は管理したいと考える中小企業に最適だ。Windowsストアへのアクセスをブロックする機能は、企業で所有するデバイスの管理を強化したい企業に向けたもので、Windows 10 Enterpriseにて提供される機能だ。
Windowsストアに関する管理機能は、MicrosoftがWindows 10 1511(2015年11月のアップデート)を新Current Branch for Business(CBB)としてリリースすると公表した際に制限された。
可視性を高めることとWindowsストアの利用を促進することが、MicrosoftにとってのWindows 10の目標の1つとなっている。
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