キルステン・ダンスト、映画よりも創造性が高いとTVドラマを高く評価!
映画『スパイダーマン』のヒロイン役でブレイクし、現在は米FXの『FARGO/ファーゴ』に出演しTVドラマでも活躍しているキルステン・ダンストは、いまやTVの方が映画よりもクリエイティブだと思っているようだ。
米The Huffington Postによると、キルステンは「映画業界は今、おかしなことになっているわ。才能ある人々はみなTV業界に流れているの」と指摘。映画製作において創造性が失われつつあるのは、巨額な製作費と多すぎる"料理人"のせいだ、とコメントしている。
「スタジオで編集して、プロデューサーたちがさらに編集を加え、そして監督までもが編集するのよ。みな、それぞれの手法を持っているので、仕上がった作品はいったい誰の映画と呼べるのかしら」と、辛口の意見を述べるキルステン。
一方のTV業界に関しては、「限られた時間と資金、そしてリソースの中で製作しなければならないTVドラマは、映画よりはるかに困難よ。だからこそ、創造性が要求されるの」と語り、クリエイティブな環境がおのずと育成されると説明する。
しかし、キルステンが指摘する映画業界に巣食う慣習は、徐々にTV業界にも広まりつつあるという。米HBOの『ゲームオブスローンズ 第五章』や米AMCの『ウォーキング・デッド』といった人気ドラマの成功例を見た映画業界が、ケーブル局やネットワーク局に対し、派手で複雑なアクションシーンや、特殊効果を用いた撮影を奨励し、投資し始めているのだとか。
さらに、NetflixやAmazonといったストリーミング配信会社もオリジナルのドラマを製作しており、今や数えきれないほどのTVドラマが生み出されている。今後は、生き残りをかけてさらに淘汰が進んでいくに違いないが、その時、キルステンが称賛する創造性も生き残っていることを期待したい。
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