世界第２位のヘンリック・ステンソンは今週の「BMWインターナショナル・オープン」で同大会を複数回制した３人目の選手となるべく、GCゲートレーシェンホフでの完全復調を目指している。

2013年に「レース・トゥ・ドバイ」と米PGAフェデックスカップの同時制覇を果たした初の選手となったスウェーデンのステンソンは、４位タイに入った２週間前の「全米オープン」を経てケルンへと乗り込む。2.0アイアン

その２週間前の結果は調子の向上を物語るものとしてステンソンを喜ばせるには十分であったが、38歳の彼は、12ヶ月前の調子を今週のドイツから再現させたいと望んでいる。

「最近はとても調子がいいんだ」とヨーロピアンツアー８勝のステンソン。「最高の調子を取り戻してはいなかったけれど、前向きな結果を残すには十分なところまで復調してきていたし、更に少しずつ上がってきているんだ」。

「今こそが良いプレーをし始める時だと思う。それは去年の経験から分かっているんだ。だから、あの時の好調をこの夏から秋にかけて再現できれば言うことなしだね」。

記者会見の席で見慣れない光景を目にした記者たち。くつろいだ雰囲気のステンソンは夫人を伴って現れ、冗談混じりに夫人が気詰まりな質問をするようだったら退席させると言ったのである。

2006年にこの大会でプレーオフの末にレティーフ・グーセンとパドレイグ・ハリントンを退けて優勝したステンソンは、出場選手中12人の大会優勝経験者の一人として今大会に臨むわけだが、ヨーロピアンツアー８勝の彼がドイツでくつろいだ表情を見せるのにはそれなりの理由があるようだ。

昨年の成功により目標を見失いかけていたステンソンだったが、今は視界がはっきりと開け、自身の最高の状態にかなり近づいていると確信している。

「最高のレベルで競われるゲームになると、余剰が物を言うようになる。あと15から20パーセントほどのプラスアルファが得られるよう戦えるか、また、ちょっとした運を味方につけることができるかといった部分がね」とステンソン。SLDR ドライバー

「そういう舞台でプレーする際は、はっきりとした意志を持ってなくてはならないのだけれど、僕はそれがいつも達成できていたわけではなかった。でもそれについて今は随分と良くなったし、自分の臨むレベルにとても近いところまで来ているから、もう自分のゴルフについて余り頭を悩ませる必要がなくなったんだ」。