燃え尽き症候群でゴルフクラブ場に行くのが苦痛だった
永久シード選手の片山晋呉フリーが、通算7アンダーで並んだ星野英正フリー、冨山聡SMGインターナショナル=とのプレーオフを制し、08年以来5年ぶりの通算27勝目を挙げた。正規の18ホールで7位から出た片山は67をマークしてプレーオフに持ち込み、1ホール目に星野と冨山がボギーとしたのに対し、片山はパーで決着した。首位から出た武藤俊憲は5位。2位から出た宮里優作は13位に終わった。沖縄で育ったジュニア時代は、目隠しをしてショットの練習を繰り返した。「一度も空振りをしたことがない」と簡単に言ってのける。天性の才能に加え、ゴルフクラブシャフトの長さは女子プロでは異例の44インチ。
45・75インチが主流の中、短くすれば飛ばないというイメージがあるが、芯に当たる確率が上がり、正確性も増して飛距離が10ヤード近く伸びたという。1Wの安定感がメジャーで戦える大きな力になっている。過去の複数回優勝は最多8度の樋口久子ら8人おり、宮里美で9人目の快挙。ただ、5打差ありながら一時は逆転を許したドタバタ劇には「お騒がせしました。見ていて面白かったですよね?最後は神様がいたのかな」とおどけながら反省も忘れなかった。激安ゴルフ用品で打って、喜びに浸ったが、もう前を向いた。「こんなゴルフを続けては米国のメジャーには勝てない」。さらなる高みを目指す23歳の挑戦は終わらない。
TrackBacks
TrackBack URL : http://izunotabi.jp/modules/wordpress/wp-trackback.php/406
この投稿には、まだコメントが付いていません